他のチャートと併用して信頼度アップ
前回、ボリンジャーバンド万能説に一石を投じるお話をしました。
万能だ、最強だと言われるボリンジャーバンドですが、やはり弱点はあるのです。
そのことはボリンジャーバンドの理論的な根拠を見ても明らかです。
±σに99.7%のサンプルが収束するということは、0.03%ははみ出す場合があることを同時に示しています。実際にボリンジャーバンドを使って相場分析をしていると、0.03%よりも高い確率ではみ出しているようにも思いますが(笑)
この「はみ出し」こそがボリンジャーバンドの弱点なので、それを補うには他のテクニカルチャートを併用するのが常道です。
移動平均線をメインに使っている人の多くは、オシレーター系チャートを併用しています。
オシレーター系チャートとは、RSIやストキャスティクス、MACDなど相場の行きすぎ感を分析するためのものですが、移動平均線とオシレーターを同時に見ていると、矛盾が生じることがあります。
移動平均線は買いシグナルなのに、RSIは買われすぎを示している、というような場合です。こうした現象を「ダイバージェンス」といって、大相場の前兆だと解釈されています。
ボリンジャーバンドでも同様で、ボリンジャーバンドが示す相場展開とオシレーターとの矛盾が生じる時を見逃さないのが王道の分析術です。
もちろん、ボリンジャーバンド+オシレーターだけが正しい組み合わせではありません。
さまざまなテクニカルチャートと組み合わせることができるので、次回以降はその例を解説していきましょう。
2017年05月24日
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